第28話『南紀熊野体験博その2』

1/2
前へ
/39ページ
次へ

第28話『南紀熊野体験博その2』

サブタイトル 「甲斐さんが体験博にやってきた」 前回に続き体験博の話しであるが、やはり我が青春のすべてである甲斐よしひろさんの事を書かずにはおかない。たぶん止められないならその話しだけで30話くらい書ける気がする。かなり感情が入ってますが、あしからす゛。 体験博も終盤に入った1999年8月12日のことである。ふと職場である観光協会の事務所のカウンター奥に張られている体験博のポスターに眼が釘付けになった。「8/13甲斐よしひろ~スペシャル・アコースティック・セット~Guy Band」と載っているではないか。「え~。うそやろ~。甲斐さんが体験博にくるんか~。え~。いつやん。え~、明日やないか。うそやろ~。」私としたことが。いつも通っているカウンターの奥に何日か前に体験博のポスターが貼り替えられているのを気づかずにいたのだ。「あかん、なにがなんでも行く。絶対行く。」と殺気だった眼で「局長すいません、明日体験博で僕がこの世で一番好きな歌手のコンサートがあります。次の日からなんでもやります。明日休みください。」とお願いした。局長は割とあっさり「ええよ。」と返事。「あ~。良かった。神様、仏様、局長様~。」 と心の中で思った。そしてコンサート当日、僕は嫁と2歳の娘と家から歩いて10分の会場に向かった。かなり早く行ったので僕達は前から2番目の真ん中からやや左よりに腰掛けて待っていた。しかし開演時間が近づくにつれすごい人が集まり立ち見まで出来た。ステージはオープンステージで、ステージの後方は列車の線路が走っていた。開演前のステージには左からフェンダーのプレジションベース・ナチュラルカラー、真ん中にはギブソンのJ-45というアコースティックギター、その後ろにドラムセット、右側にはエレアコとフェンダーのストラトキャスターが立てかけられていた。そして開演。ステージ横からサポートメンバーのドラムス(すいません。名前覚えてません)、ギターの鎌田ジョージ、そしてなんと、なんとベースは甲斐バンドのメンバーで名ドラムスの松藤英男、僕はその姿を見た途端に思い切り「松藤~」と叫んでました。
/39ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加