第29話『僕らの遊び基地づくり』

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そして翌日 、我らの愛車仮面ライダー号(自転車)にまたがり、なかしゃんちへ集まった。「なかしまくーん。あそぼー。」「おう、いこか、今日のお菓子は、サッポロポテトバーベキュー味やぞ。そしてファンタグレープやぞ。どえらいやろ」なかしゃの家は、酒屋でお菓子もジュースもいっぱいあるのである。しかも最先端のものが。「うそ、バーベキュー味なん。俺今日   で食べるの3回目や。どえらいげ。さすがなかしゃ。ちゅぅしたろか。」「あほか、気持ち悪いわ」それから僕らは、材料を手にし歩いて勝浦小学校の裏山へ行った。 4本のある程度太い木を探し飛び降りると降りれる高さのところに□の字に板を打ち付ける。そして平行にその上50センチくらいのところに左と右と奥に板を打ち付ける。はじめの下の板に田の字に板をはわす。そして、しび縄を奧から手前、左から右へと編み目になるよう掛けていく。しび縄の編み目ベットが出来上がるのその上に枯れ葉と笹を集めてきて敷きしめる。そして手前の木の目立つところに基地の名前を太マジックで書き打ち付けるのである。 いわゆる木を利用したベットを作るのである。これが僕らにとっての秘密の基地である。「なあ、基地の名前なんにする。」タコちゃんが聞いた。「そうやな~。仲の町トリオハウスにしよら。」となかしゃ。「なんか、もうちょっとかっこようならんかな。」と僕。「仲の町グレートデラックハウスにしよら。」「ええやん。どえらいげ。」 単純に僕らは、すごいとか、でかいとか強いとかいう英語を並べたらええと思っていたアホであった。その名前を板にへたくそな字で書いて釘で打ち付けた。「それでは、我々の基地完成を祝ってかんぱーい。」ファンタグレープの缶で乾杯。そしてサッポロポテトバーベキュー味をほおばる。そして3人そろって叫んだ。「お~。ベリーグレートデラックスおいし~い。」ほんまに幸せな奴らであった。 第29話終わり。
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