第31話『メジロの鳴き合わせ会』

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第31話『メジロの鳴き合わせ会』

久しぶりの更新であります。終わったわけでは、ありませんぞ。ちょっと仕事が忙しく更新出来ませんでした。僕の作品の全国1千万のファンの皆様お待たせしました。 まだまだ書きまっせ。でわでわ、第31話であります。 「たけひろ、悪いけどメジロのえさ作ってくれんか。」「ああ、ええよ」 お父ちゃんに頼まれ、学校が休みの時は、朝早くからメジロのえさやりを手伝っていた。 小学生の頃の話である。僕の実家は、明治の中位に建てられた築100年くらいの家で  玄関をあけると奧まで長い通路がありその通路にそって部屋が建てられており奧には、 池があり縁側もあるいわゆる田舎の家である。玄関側を表、奥の部屋を裏と読んでいる。 その玄関のところにいつもメジロの鳥かごをかけており裏の方には、メジロが20羽、 ウグイスが5羽飼われていた。竹で作った鳥かごに前と後ろにとまり木を付けてその木 の間をメジロたちは行き来するのである。1羽につきひとつの鳥かごである。今は野  鳥の乱獲によりメジロとかの捕獲、飼育は禁止されているらしいが、約40年前は届け てをしていると捕獲も飼育も許されていた。僕のお父ちゃんも届け出をしており、仲買 の仕事とが休みの土曜日には、めじろを捕獲に行ったりしていた。めしろは、鳥もうち で捕獲していた。そんなんで、僕は休みの時メジロのえさやりを手伝っていたのである。 大根の葉っぱやったと思うが、すり鉢ですりそれをおちょこみたいな物に耳かきみたい なへらで8分目くらい入れる。それをかごに取り付けていた。その間お父ちゃんは、鳥 かごの底についた糞を掃除していた。勝浦では、月に何回か日曜日の午後メジロの泣き 合わせ会が、地元のお寺の境内で行われており、僕もよくお父ちゃんに連れて行っても らった。メジロはスズメより小さく緑色しており眼のまわりに白色の輪があるのが特色 で早春に椿や梅に群がる。「チーチー」と雄だけが鳴く。鳴き合わせ会はそれぞれ鳴き 声がきれいなメジロを持ち寄りある時間で一番きれいで良く鳴いたメジロが優勝だっ  た。僕のお父ちゃんの飼っているメジロも何度か優勝したことがある。
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