第22話『餅まき好き好きおばちゃん』

1/2

0人が本棚に入れています
本棚に追加
/39ページ

第22話『餅まき好き好きおばちゃん』

21話から少し間が空きましたが、まだまだ書きますよ。22話です。 「タケちゃん、明日の1時から桟橋のとこで餅まきあるんやて。お母ちゃんにゆうたって。」「うん、おばちゃんおおきに。」隣のおばちゃんが通りがけに明日の餅まきを教えてくれた。「お母ちゃん、隣のおばちゃんが、明日1時から桟橋のとこで餅まきあるゆうてたで~。」「ほんまか。隣のおばちゃん、餅取りの名人やさかなぁ~。」そういう家のお母ちゃんもなかなかのもんやと思う。 今は無くなってしまったが僕の小学生頃はまだマグロ船の船首のおっちゃんも町内に多く結構頻繁に餅まきが桟橋のところ等で行われていた。勝浦の餅まき(餅ほりとも言うが、大量にまくので餅まきと言う方が合っていると思う)は、新しくマグロ船を造船したときはもちろん、家を新築したときは、家主らが家の屋根上から大量に餅をまく。マグロ船の場合は、船の上から岸壁に集まっている餅まき大好きおばちゃん達の固まりに向かってまく。まく餅も白や赤というかピンクの餅、気前が良ければその餅の中に50円や500円、5円が入っている。大きさも小さいのからCD位の大きさまで様々であった。
/39ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加