第60話『フカヒレの天日干し』

1/2
前へ
/39ページ
次へ

第60話『フカヒレの天日干し』

はい、また゛まだ寒い日が続きますが、お元気ですか。日本海側では雪も降っており大変だと思います。お気をつけください。今回は、久々に食べ物の話でございます。僕の上京したときの話も少し書きます。前置きがながくなりそうなので早速行きますか。でわでわ第60話であります。 「たけひろくん、遠慮しないで食べてね。お気に召すかしら。さあ、私たちもいただきましょうよ」「おじさん、おばさん達、今日は、僕のために本当にありがとうございます。おいしうです。遠慮せずにいただきます。」「そうよ、親戚同士だから、遠慮なんかしたら行けないわよ。さあ、いただきましょ。あっ、たけひろくんからどうぞ。飲み物はビールでいいの」「すいません、いただきます」ここは、横浜のなんとか楼という高級中華料理店、僕が高校を卒業し上京してからしばらく経ったある日、親戚のおじさん達が、僕の上京歓迎会を高級中華店で開いてくれた。僕の実家は本家で、僕の祖父の兄弟、親父の兄弟は何故か横浜あたりに住んでいて大きな会社の社長とかしていた。その皆さんが僕を招待してくれたのだ。恥ずかしながら、円卓というものを初めて見て、ずらりと並んだ中華料理そればかりか、しばらくしたらまた別の料理が運ばれてくる。この時僕は生まれ初めてフカヒレというものを食べた。思わず「うま~、なんやこれ」と言いそうになつたが、お上品なおじさん、おばさんの手前「おいしいです。フカヒレ最高ですね」と標準語で答えた。「総、良かったわ、私たち、たけひろくんの近くにいるからこれから何かあったらえんりょしないでいつでも連絡や遊びに来てね」「ありがとうございます」「いいえ、あたりまえのことよ」それから何時間か僕たちは高級中華料理を堪能した。
/39ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加