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主に中学生の英語、社会、国語を教え小学生には、算数、国語を担当していた。
アルバイト講師の時は、生徒の各講座への動員や退塾と言って成績不振などで、塾を
やめる等に関しての責任は、問われなかったけれど山田塾長の話によると『教育の友社』では
給与のダウンや降格で、責任を問われるらしい。
教育の友社の本社ビルが新宿にそびえ立っている。
そこで、毎月第1月曜日に各教室の塾長が集って・・・もちろん、他の社員も招集される。・・・成績が悪い、つまり退塾者が発生した時には社長をはじめとした全員に、お詫びをしなければいけないらしい。
それを初めて、山田塾長から伺った時には「軍隊みたいだなぁ」と感じた。今の段階では
まだ「塾長補佐」だからいいけど、この会社に在籍していれば、いつかは洗礼を受けることに
なるわけだ。
「だから、なかなか一人の塾長の在任期間が、短いんだ!」
と山田塾長は、俺に時折話してくれる。
「そういう仕来り(しきたり)があるからか?女性の塾長は、なかなか長続きしない」
「女塾長もいたんですか?」と山田塾長に問うと
「私も実際に、この目で見たことはないんだけど・・・以前に在籍していたらしい」と答えてくれた。
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