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   アリエッタのなかはあたたかくぬめりを帯びていて、ほんの少し身動ぐだけでエミリオに快感をもたらしてくれた。  次第に濡れはじめた蜜壺が、ぐぷ、ぐぷと音を立てる。柔らかくほぐれた内壁がエミリオの雄を愛おしむように締め付けていた。 「アリエッタ、アリエッタ……!」  譫言のようにその名前を繰り返し呼んだ。  痛みを堪えるのに必死なのだろう。アリエッタの口からは乱れた吐息が溢れるだけだったが、それでも離れまいとするように、アリエッタはエミリオのからだに縋り付いていた。  律動的な抽送が徐々に速まっていく。暗がりのなか、荒げた息を吐く音だけが響く。エミリオが達するその際に、アリエッタがエミリオの名前を呼んだ気がした。
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