プロローグ

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世界は、まるで時間の流れに逆らうが如く速さで目覚しい発展を遂げてきた。 御伽噺に伝えられてきた、「『機械』と『魔術』の二つが共存する世界」を、人類は成し遂げた。人は遂に、公に『神』を超えたと言える偉業を成し遂げたのだった。 しかし、人々は創造神であり、邪神だった。目覚しい発展を遂げた世界は、スチームパンクの様に、錆びれ煤汚れた様な明るさと、喧騒の耐えない無機質で寂しげな町並みが広がり、コンクリートと空を穿つ摩天楼が立ち並ぶジャングルに。自然は殆ど消えてしまっていた。 『この世界を生かしている存在』を巨大な建造物に鹵獲し、『世界を生かすため』にその力をコントロールした。
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