第8話 厄災

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ーーーーーーーーーーーー ーーーーーーー ーーー ー 「ケイ様!? どうして私を打ち出すんですか! 信じられません!!」 「悪い、つい」 「つい? つい打ち出すんですか。ヒポリリタスにエアロス草ですか!」 「……例えがよく分からないけど、多分そう」 家屋の屋根から飛び降りながら、景はミーナに返事をした。 咄嗟のことだったので、助ける助けないの問答の結果、未知の匂いの者を助けることになった景は、言い出したミーナを拒絶で射出したのだ。 「というか、ここはケイ様が颯爽と助けに入って、『後は俺に任せろ』的な決め台詞を言い放つ場面なんじゃないんですか!?」 「お前、僕にどんな幻想を抱いてるんだ?」 「お゛い! デメ゛ーラ゛ァ、い゛ぎなり゛何しでぐれてんだァ゛……あ゛ぁ゛?」  斬られた片腕を抑えつつ、豹人族の男は鋭い眼で闖入者である景たちを睨んだ。 額には、うっすらと青筋が浮かんでいる。
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