逢瀬

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「はあっ、・・・き、気持ちいい?」 「もちろん」 風太が頷くと、良かったと日和がふにゃりと笑う。ドクリと胸が跳ねたと同時にペニスが更にいきり立つ。 「あっ・・・やぁ・・・風太、おっきい」 あどけない口調にクソッと呟いた。ゆらゆらと揺れる日和の屹立に手を伸ばし指を絡めた。 「あっ、風太っ、あっ」 手は日和の雄を捌きながら、激しく律動する。バンバンと叩きつける音と、ギシギシとベットの軋む音が、部屋の中に響いていた。 「はっ・・・あつ、イク、イっちゃう」 「うんっ。俺も、イクからっ、一緒にいこっ」 ひっきりなしに甘い嬌声を上げ続ける日和に溺れた。額に浮かんだ汗が目に入る。それを振り払い、最奥目指して突き立て、ブルリと体を震わせた。ドクンと怒張が脈打ち日和の内部に爆ぜた。 「あっあああっ」 日和も体を仰け反らし、白濁を撒き散らす。ビクンビクンと体を震わせる日和を、そっと抱き締めた。 「愛してるよ」 熱い吐息と共に囁けば「僕も愛してる」恥ずかしそうな日和の声が届いた。 顔を見合わせてキスを交わし、事後の甘いひと時を分かち合う。 「ごめんね。また中に出しちゃった。今回もちゃんと綺麗にして上げるから、もっかいいい?」 日和の中にまだ挿ったままのペニスを揺すった。 「あんっ」 随分と可愛らしい声で鳴いたあと、日和は顔を真っ赤に染める。 「・・・き、綺麗にはしなくていい。僕が自分でやるから。も、もももう一回は、どんと来いだ。わざわざ聞かなくてもいい」 ぷいと顔を逸らす日和の頬に口付ける。少しだけ尖った唇に噛み付き、目を見開く日和に笑いかけた。 「分かった」 素直に頷く風太に、日和は怪訝な顔を向けた。いつもは強引に押し通すクセにと、その顔が語る。 風太はそんな日和に気付かぬ振りをし、啄むように何度も口付けた。 身を起こし足を抱える。 「ーーーーただし、出来るならだけどね」 えっと日和が声を上げ、何かを言いかけた。風太は阻止するように腰を引き日和の中に突き入れる。 抗議の声が甘い嬌声に変わった。 このあと、日和が自分で出来たかどうかは、言わずもがなである。 終
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