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「さとみ、結衣が泣いてるぞ。おっぱいじゃないのか?」
途方にくれたように、拓哉がオロオロしている。
「夕食前にあげだから違うと思う。もう眠いんじゃないかな? 抱っこしてあげてたらすぐに寝るからお願い」
「おまえが寝かしつけろよ。俺は風呂に入る」
そう言って拓哉はバスルームへ向かった。
こんな人だとは思わなかった。
結婚前はとっても優しい人だったのに。
「ふぎゃあ、ふんぎゃあ!」
「結衣~、泣かないでよ、お願いだから」
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