scene.4

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「うーわー、マジで? こんくらいのミス、誰でもするでしょ。 こんなんで怒鳴られるんだったら、俺、毎日……つーか、1時間毎に怒鳴られてるわ」  そう言った片岡さんのリアクションが少しオーバーで、思わず肩の力が抜ける。  本当、この人ってよくわからない。  子犬なのに子犬じゃないし。  バカにするような態度取ってきた癖に、今こうやって励ましてくれてるし。  だけど、片岡さんがそう言ってくれて、気が楽になったのは確かで、 「ありがとうございます」 そう言ったら、片岡さんは背もたれに頬杖をついて、ため息混じりに呟いた。 「……だから、言ったでしょ? 不毛だ、って」  わたしを見つめる目は、さっきまでとは違う真剣なもの。  その目とその言葉に、胸が沸き立つ。
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