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あの時もわたしは、小林さんに頼まれた残業の資料を探すため、ここにいた。
入社したばっかで、全然把握出来ていない資料室。
奥の方で資料を探していたら、ドアが開いて陽が入ってきた。
それと、見た事のない違う部の女の子。
――わたし……、わたし、高瀬さんが好きなんです……っ。
わたしは入口から死角の所にいたから、いる事に気付かれないまま、始まってしまった告白。
人の告白なんか聞きたくなかったけど、入口の前には陽達がいて、ここには入口が一つしかない。
しょうがないから、脚立に座って終わるのを待っていた。
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