scene.4

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「あれはすっげー驚いた。誰もいないはずなのに、急にでっかい物音がするんだもん。 美亜って、案外悪趣味だよねー」 「ちょっ、違……っ。 勝手に始めたのはそっちでしょ!? 出て行きたくても出れなかったんだも……」  顔を勢いよく上げたら、陽と目が合った。 「やっと顔、見せてくれた」  陽が嬉しそうに笑うから、その笑顔に泣きそうになった。  止めてよ。  そんな風に笑い掛けるの。  そんな風に気を持たせるような事言うの。
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