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「何?」
「終わったら連絡して? 迎えに来るから」
「……結構量あるし、何時に終わるかわかんないから」
メールだと断れるけど、面と向かってだとはっきり断れなくて、曖昧な言い方になってしまう。
だけど、これでも、わたしなりの陽への精一杯の抵抗。
「何時になってもいいから。待ってる」
「……わかった」
それだけ言って、陽の手を解く。
部屋を出るまで妙に早足になってしまって、ヒールの床を蹴る音が高く響いた。
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