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開いたドアの先には、いつもと変わらない陽がいた。
「酔ってるの?」
「少しだけ」
靴を脱ぐ。
屈んだ時、少し以上に酔っている体が、少しふらついた。
陽が手を貸そうとしてくれたけど、それは振った首で辞退した。
「なんか飲む?」
「いらない」
陽がキッチンへと向かい、それを横目で見ながら、バッグをソファーに置いて、ドアが開いている寝室に入った。
ベッドの隣に佇む、サイドテーブル。
それの上には、腕時計しかなかった。
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