scene.6《2》

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「やっぱ似てんなー。こうやって並んでると、姉妹(きょうだい)みたいじゃない?」  広斗さんが片岡さんに同意を求めるように言って、片岡さんは気まずそうにわたしから視線を逸らす。 「……そうですかね?」 「そうだって! ほら、目元とか似てるじゃん」 「あー……、まぁ、言われてみればそうかもしれないですね」  わたしと円香さんが……?  つい円香さんを見てしまって、近い距離で円香さんと目が合う。  肩につくくらいの、柔らかそうなふわふわの茶色の髪。  きょとんとわたしを見つめる、アーモンド型の大きな瞳。  身長は、わたしより少し低い。
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