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【2】
「あ…もう日が暮れてる」
空の色はオレンジ色から薄暗い闇へと変わっていった。そろそろ帰ろう。
そしてノートを下駄箱に入れないと、といつもならしていた。
立ち上がっていたけどもう一度椅子に座ってノートを広げてペンケースからシャープペンを出してしばらく考えて書いていく。
『名前の分からない後輩さんへ』
初めて返事を書きます
最初は驚いたけど今ではノートを見るのが楽しみです
家族の温かい話や住み着いた野良猫ちゃんとか
後輩さんの日常は温かさでいっぱいなんだ、と感じてます
ところで…私が忘れているあなたとの繋がりが気になるので
教えてもらえますか?
大木麻衣子より
「ふう…返事書いてくれるかな」
今度こそ立ち上がり、いつものように下校。もちろんノートは私の下駄箱の中に。
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