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「私が忘れていること?なんだろう…」
あと嫌になったら破り捨てていいと書いているけど私はこのノートを破り捨てることはない。
理由は上手く説明できないけどこの優しい丸文字を書いている子が私に危害を加えるなんて思えない。
きっと愚痴を書いてくることもないと思えた。
だからちょっとこの不思議なノートに付き合ってみようと。
それから2週間、一日おきのペースでノートは下駄箱に入っている。
『大木先輩へ』ということは下級生で間違いない。分かるのはここまで。
この丸文字も他では見たことがないから相手が全然浮かばない。
でもそれがどこか楽しいから本当に不思議なんだよな。
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