1話完結

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「本物ですよ。触ってごらん」 私はその少女に近寄り、手に触れた。 まるで、生きた人間のようだ。 「かわいい子でね。死んでしまったけど、こうして再現してもらったのよ」 「良くできていますね」 「いえ、中身だけ、腐らないようにしてもらっただけですよ」 老婆は少女の頬を撫ぜた。 私は怖くなってきた。 「夜になると、しゃべるのですよ」 「まさか・・・」 「本当ですよ。そのようにしてもらったのです」 私は急いで、その洋館を出た。 そして、二度と、洋館に近寄らないようにした。
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