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「アッ、ミツカッチャッタ」
「ミテミテ! イケニコイガイル! カワイイネ!」
「キョウハゴモクゴハンツクッテキタノ。ハイ、アーン」
自尊心を削りながら謎のシチュエーションをどんどん消化し、撮影は終盤へと差し掛かっていった。
「次、〝ほらほら、早く。焼きそばパン売り切れちゃうよ〟をやってみよう」
購買に向かい、さっそく田島くんがスマートフォンを構える。
この茶番を人通りの多い購買で行うことに絶望したが、私はもう既に平凡で落ち着いたキャンパスライフを諦めており、彼の言いなりとなっていた。
「ホラホラ……ハヤク……」
通りすがりの学生にチラチラ見られながらもセリフの練習をしていると、田島くんが不意に左手を差し出してきた。
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