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雅樹がセッティングしたお嬢様学校との4対4の合コンは、大学の最寄りの駅前にある居酒屋で始まった。
中盤を過ぎ、各々(おのおの)舌の回りが早くなる。
その中でも、雅樹の舌は絶好調で回っている。
「こんなうまい酒久々かも。可愛い子が隣にいるからかな」
「もー、雅樹君ってば冗談ばっかりー。絶対思ってないでしょ?」
「冗談じゃないって。
だって俺、ずっとドキドキしてんもん。触ってみる?」
サービス精神が旺盛な雅樹は、お得意のリップサービスで女の子を喜ばせている。
毎回言ってるし、俺から見ればわざとらしく感じるそれは、女の子の満更でもなさそうな様子を見る限り、ごく自然なものらしい。
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