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まぁ、可愛いって言われ慣れてる子達だろうし、当然っちゃー当然か。
そんな様子を横目で見ながら何杯目かのビールを飲み干した時、隣の子が顔を覗き込んできた。
「陽斗君、何飲む? ビール?」
「あ、うん」
その子……確か佐藤さんは、ワントーン高い声で店員を呼び止める。
ビールとカシスオレンジを頼んだ後、もう一度俺の顔を覗き込んだ。
「陽斗君って、お酒強いんだね?」
「いや、普通だよ。注文してくれてありがと」
上目で見つめてくる佐藤さんに笑顔を返して、冷めたポテトフライを口に入れる。
無駄に効き過ぎている塩が、ざらりと舌に残る。
……やっぱ来るんじゃなかった。
思っていた以上に、今日は気が乗らない。
そのせいか、いつもなら気にならないことが、妙に鼻に付く。
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