scene.1

8/16
前へ
/17ページ
次へ
 雅樹はお目当ての瞳ちゃんやらと、仲良さそうに顔を寄せ合っていた。  他の4人も、なにかゲームをしてるのか、盛り上がっている。  これだったら、もう抜けても大丈夫だろ。  帰るタイミングを見計らいながら、タバコに火を点ける。 「えー、ナツだったら、面倒くさくないよ? ナツじゃダメ?」  さっきの会話は終わってなかったらしく、佐藤さんがしだれかかってきた。  どうやら、名前はナツなんちゃらちゃんらしい。 「陽斗君が気が向いた時に、連絡くれたり会ってくれればいいし、それに……」  佐藤さんは、俺の耳元に顔を寄せる。
/17ページ

最初のコメントを投稿しよう!

170人が本棚に入れています
本棚に追加