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「俺が一人でするところを眺めてるより、俺と直接いちゃいちゃする方が、アンタだって、ずっといいだろ?」
「あいにく間に合っている。――と、さっきも言わなかったか、セルマ?」
「つれないなあ……俺も副団長のアレ、欲しいのにー……」
甘えるように可愛いコぶって指を咥えつつ媚を投げてみるも、その表情が全く動じていないのがわかるだに、何ていうか、とても癪に障る。
しかし、そうしていながら唐突に「なら付いてこい」と、そんな言葉を投げられて、思わず呆気に取られてポカンとした表情を向けてしまった。
そんな俺に、相変わらずの様子で副団長が告げる。
「私が欲しいのなら、さっさとデカくなってるそれを何とかしろ」
「は……?」
「ちゃんと収めて服の中に仕舞うことが出来たら、ご褒美くらいはくれてやるぞ」
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