第1章 未知との出会い

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七弾目 side川幡 僕たちは課長の指示通りに黒いバンの行方についての情報を集めることにした。 『すいません。こう言うものですが先日の事件の際に速度違反並の速度で爆走していた黒いバンについて何かご存知ないでしょうか?』と警察手帳を見せながら尋ねる。 『ああ。轢かれかけたので良く覚えてますよ。ナンバープレートを見ようとしたのですがなんせかなりの速度で走って行ったので読み取れなかったのが残念ですが...』 『何処に向かって走り去ったかは覚えていませんか?』 『えっと...確か北の方向に向かって走って行ったと思います。』 『そうですか。情報提供有難うございます!』 『お役に立てたようでなによりです。』 『情報は聞き出せたか?』 『ええ。かなり大勢の人が危険な速度で走っている黒いバンを目撃していた様です。』 『何処へ向かったかは?』 『殆どの人が北の方に走り去ったと証言しています。』 『て言うことは犯人は南ではなく北の方に去って行ったと...よし。今日はもう日が落ちそうなので明日此処よりも北の方に聴き込み調査をしに行こう。』 『『了解です!』』 『へーい』 同時刻 自衛隊の輸送車 我々は海上自衛隊舞鶴基地から陸上自衛隊桂駐屯地へ向けて移動している。もう直ぐで京都市内に入りそうなところまで来ることが出来た。舞鶴から京都市内までは見た目よりも距離があり、その上今回は京都縦貫道は使わずに下道を走るルートとなっている。なんでも今日は長い渋滞が出来ているので予定時間に間に合わなくなってしまわない様に下道を走ってこい。と上官に言われたのでこうして下道を走っているわけだが。 『隊長この辺はのどかで良いですねー。こう言う場所ならいつまでものんびり出来そうですねー。』 『ああ。そうだな。私はこの様な田舎で育ったからこう言う景色を眺めていると故郷が懐かしくなるのだ。』 『隊長は田舎出身だったのですか。自分は都市部出身なのでこう言った景色は珍しく思います。』 『久しぶりに実家に帰ろうかなぁ』 『お前達、雑談はその辺にして今回の任務についての詳しい説明を行うぞ。まず始めに...』 [ダダダダッ!] 『何だ!?』 『何者かによって攻撃されている!』 『グァ!肩をやられた!』 『全員伏せろ!このまま突破する!』 『『『了解!!』』』 『敵の射程範囲外に出れた模様!だが警戒を怠るな!』
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