第1章 未知との出会い

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10弾目 side浪江 『浩二。お前の質問に答えるためにまずこの人を紹介しよう。極秘部隊GZSSMの隊長であり、私の上司でもある多聞さんだ。』と快斗が言うとあらかじめスタンバイしていたのか後ろの部屋からドアを開けてその男は現れた。 『GZSSMの隊長である多聞だ。以後よろしく頼む。』と手を差し出して来たので私は 『まさか隊長が自ら出て来るとは思いませんでした。』と言いつつ差し伸べられた手を握り握手を交わす。 『早速だが私達が何を追っているか知っているのか?』 『いいえ。全く知りません。ただ怪しい動きがあると小耳に挟んだものでもしかしたら私達の調べている事件との関連性があるかもしれないと思いここへ訪れたので。』 『分かった。では少し前に自衛隊の輸送車が襲われた事件を覚えているか?』 『ええ。あの事件はまさか自衛隊を襲う奴がいるのかと驚いたのでハッキリと覚えています。』 『実は私達が追っているのはその輸送車を襲った犯人だ。何故なら、たまたま襲ったにしては出来過ぎているのでもしかすると今後また同じ様に犯行が起こるかもしれない。更に自衛隊の輸送車の運用日を知る事が出来るのは自衛隊内部の者だけだ。となると内部犯行の可能性もある。そこでだ。私達極秘部隊は自衛隊員の殆どが知らないので適任であったと言うわけだ。』 『成る程。そう言う訳だったのか。ちなみにその事件場所付近に怪しい人物はいませんでしたか?』 『実はな。あの事件が起きて直ぐに黒いバンが多数目撃されているようだ。』 『まさか私達が調べている犯人と同一であるとか... 』 『ああ。その可能性も高いな。』 『だとするとかなり危険な相手かもしれんな。自衛隊を襲う程の力が有るのだから。』 『私から提案がある。GZSSMと13課で共同戦線と行こうじゃないか。何故ならどちらも共通の敵と争っている訳だからだ。』 『ああ。私も似たような提案をしようかと思っていたところだ。』 『では本日よりGZSSMと13課による共同戦線を始動する。なお得た情報は私、もしくは浪江君に報告するように。以上だ。』 『『『はい!』』』
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