第1章 未知との出会い

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3弾目 先程の出来事を本部に連絡した後、鬼塚先輩に連れられ近鉄の十条駅近くの雑居ビルに到着した。 『本当にここなんですか?どこからどう見てもただの雑居ビルですよ。』 『ああ見た目はな。』と言いながら雑居ビルに入っていく先輩の後を追いかけた。 雑居ビルのとある一室の前で先輩は立ち止まった。 『ここ...ですか?』 『ああ。...鬼塚だ。新入りを連れて来た。』鬼塚先輩がドアを叩きながらそう言った。 『やっと来たか。遅かったなー。早く中に入れてやれ。』と中から声がした。 『ハイハイ。』鬼塚先輩はそう言ってドアを豪快に開けた。 [ガチャッ] 『君が新しく配属された川幡君だね?』 『はいそうですが...』 『良かった。間違っているかと思って冷や汗かいたよ~』と飄々とその男は笑っている。 『...すいませんがあなたは?』 『私は13課の課長である浪江浩二だ。浪江とでも呼んでくれ。』 『よろしくお願いします。浪江課長。』 『おいおい。堅苦しいのはよしてくれよ~』 〔何なんだこの人は...なんてゆるい人なんだ...〕 『まぁそんな事は置いといて。お前達に急行してもらった先程の事件についてだが、正式にうちの課で扱う事になった。そこでこの件についてはお前と後から来るはずのもう1人の新人で調べてもらおうと思う。ついでに言って置くが、うちの課で扱うという事はほとんどと言ってもいいほど銃撃戦になる。そこで私からの命令は3つだ。そして絶対に死ぬな。死にかけたら任務を放棄してでも逃げろ。とりあえず死ななければどうとでもなる。以上だ。心に刻んでおけ。何か質問はあるか?』 『後から来る新人っていつ頃に来る予定なんですか?』 『あーあいつか。あいつはなぁ寝坊だ。』 『寝坊??出勤初日から??』 『ああ。変なヤツだが頼りになる存在だ。こき使ってやれ』 『...了解です。』 『では最初の任務を言い渡す。2人で協力して京都堀川組の事務所を襲った連中を洗い出してくれ。危険な任務になるかもしれんから気を付けて調査するように。』 『...。』 『更に新人2人だけでは荷が重いかもしれんから鬼塚をつけて置く。鬼塚分かったな?』 『ハイハイ。分かりましたよ。やればいいんでしょう。やれば。』 『まぁそうカッカするな。』 『鬼塚先輩よろしくお願いします。』 『ああ。手っ取り早く終わらして家でゴロゴロしたいしな。』
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