第1章 未知との出会い

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5弾目 side川幡 課長からの命令で先日起こった事件についての目撃証言を集める為に事件現場である京都堀川組の事務所周辺で聴き込み調査をしていたのだが... 『だあー!全く目撃証言が集まらねー!せいぜい集まるのは何かが爆発したような音が聞こえたので怖かった。って言う良くあるような答えしか手に入れられなかったし。』 『そりゃまぁ無理も無いと思うぜ?だって犯行があったのはお昼前の人通りが少ない時間帯に起こったんだから見てなくても不思議では無いよ。殆どの人が家の中か職場で聞いたようだから。』 『望みは低そうですが粘って聴き込みを続けましょ?』 『ったく。仕方ねぇーな。大人しく従ってあげるからそんな顔すんなや。いじめてるように見えるやろが。』 『実際いじめてんじゃ無いの?』 『お(いしい)は...俺はこれでもお前らの先輩だぞ!?偉いんだぞ!?』 『あーあー聞こえない聞こえなーい。』と石井君が鬼塚先輩を煽る。 『石井君やめなよー。鬼塚先輩はああ見えても頑張っているんだよ?』 「「それ全くフォロー出来てないよ!むしろ貶してるから!」」 『お前ら...そんな事は置いといてだな。日も暮れてきたし、そろそろ撤収するか。』 『やっと終わったぜ~。疲れた~』 『ふぅ...やっと終わり宣言ですか...もうチョット早く宣言して欲しかったです...』と私は伸びをする。 『お前ら...そう言う事は早く言えよー。終わろうと思ったのにお前らが真面目に聴き込みしてるから水を差すのは悪いと思って終了宣言出し渋っていたのに...つか最後のお(かわばた)の願望だろソレ。』 『...。それよりも早く帰って今日の事を課長に報告しましょ?』 「「無視しやがったー!?」」 side浪江課長 「今日の収穫は無し...か。なんの手がかりもないのは厳しいものがあるな...良し。明日は私も聴き込みに参加しよう!人が多い方が効率がいいからね!決してデスクワークが嫌で逃げ出したいわけじゃないからね!」 ↑ 調査に参加したかったけども事務的な仕事が多過ぎて参加させてもらえなかった可哀想な人。
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