Thank You good-bye

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俺は毎日外が明るくなるのを待って外にタバコを吸いに行っていた。 ただ、たまたまその日は俺の目が覚めるのが早すぎて玄関を出ようとした時にAM6時半で玄関には鍵が掛かっていたんだ。 ただその玄関の壁にインターホンが取り付けてあり 『御用の方はインターホンのボタンを押して下さい』という貼り紙があった。 俺は迷わずボタンを押したよ。 その時対応に出たのは、おそらく4、50のオバサンだと思う。そしてこう言われた。 『何か御用がありますか?』 俺『お前バカか?用があったらこのボタン押せって書いてあるじゃねぇか!』 婆『ただ、鍵を開けられるのは8時からなんです。』 俺『お前ホントにバカか。外はもう明るいぞ、俺は外でタバコを吸いたいだけだ! 俺らみたいに入院してる人間は一晩中、早く朝が来て外に出られるのを心待ちにしてんだよ! それを何 間抜けな事ぬかしてんだ!? 』 その瞬間ガチャンと鍵が開いた。その玄関のドアを足で開けた俺は灰皿に向かい、そこで立て続けに3本のタバコを吸った。
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