Thank You good-bye

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その日の昼前、最近知り合った東京のAという男から連絡があった。 『今からお見舞い行っても大丈夫ですか?』 俺『バカ!俺は24時間点滴で何も出来ないでいるわ!(笑)すぐ来い!』 Aは2時間後にやって来た。 たまたま物凄く暑い日で 俺『近くにコンビニがあるからそこでビールでも飲むか?』 そして向かったコンビニの隣が入院の日にビールを飲んだガストだったんだよ(笑)。 俺『おい、どうせビール飲むんだったらそっち(ガスト)行かねぇ?(笑)ただ、俺は1銭の銭も持ってねえぞ。 金持たせると飲みに行っちゃうからって ひとみが持たせてくれなかったからよ(笑)』 その時の俺の服装は、病院のダサいパジャマにサンダル履きだ。 更に頭はボサボサ、その挙げ句に点滴のスタンドをガラガラ押して歩くというスタイル(笑) その点滴液も逆流した俺の血で真っ赤っか、まるで点滴じゃなくて輸血してるような状態だよ(笑) 店員の姉ちゃんの方がビビってたもん(笑) その時にAが言った言葉は 『ヒロシさん、金は全部俺が持ちます、行きましょう!』 それから4時間飲み続け、二人それぞれ生ビール10杯とジョッキのハイボール10杯づつを飲みきった。 更に俺はAに買ってきて貰ったタバコ1箱を吸いきったんだ。 さすがにその頃には病院が大騒ぎになり、病院から俺に指名手配がかかっていたんだ(笑) 病院からの緊急連絡を受けたひとみが俺の病室に来て置きっぱなしの携帯(連絡が付かないように)を見て、飲みに出た事を確信したらしい(笑) そしてAと飲んでる事を簡単に推理したひとみは(Aが見舞いに来る事はLINEで伝えてあった)、携帯を病室に起きっぱの俺ではなくAの携帯にLINEで電話してきたんだ。 俺はジェスチャーでAに両手を合わせてお願いしたよ(笑) Aはこう言ってくれた。 『ひとみさん、すんません!俺が無理矢理ヒロシさんを連れ出して病院の近くのガストで飲んでます。』 15分後にひとみが鬼の形相でガストに現れたよ。 『あんた!バカなの!?』 俺は無視して飲み続けてたけど、Aが一生懸命ひとみに謝ってくれてた。 俺はホントに人に恵まれてるんだ。
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