117人が本棚に入れています
本棚に追加
/151ページ
「今日はね。界都がオムライスを作ってくれたんだけど、焦がしちゃって…………」
「ちょっ!?真広兄さん。その話はやめてくれないかな。恥ずかしい…………」
「そう?でも、奏は喜んでるし………」
「そんなことより、今年は連れてきたんでしょう?」
「うん。今年はね。まだ早いと思ったんだけど」
僕の後ろから、1人の子供が顔を見せた。
「お父さん。ここにお父さんが埋まっているの?」
「そーだよ、奏真(そうま)。ここにいるんだよ。ほら、手をパッチンコして」
「パッチンコ!!」
「お父さん。お元気ですか?僕は元気です。」
「お父さん。元気ですか?僕は元気です。僕は今年で4歳になります」
奏真は4年前養子として僕と奏が引き取った。その4年後、奏は交通事故でこの世を去った
最初のコメントを投稿しよう!