彼女の痛みと俺の悼み

白い美少女1

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　季節を4つに分けて特徴を言うならば、秋は涼しくて切ない、冬は寒くて美しい、春は暖かくて新しい、夏は暑くて楽しい。
　これを語る俺、笠寺友行は夏真っ只中で更に胸が熱くなるという現象に悩まされていた。
　そう俺の胸は今とてつもなく熱く、熱を発している。
　しかし原因がわからない。
　俺はなぜこうなったのかを順を立てて思い出してみる。そうして原因を探る。これは俺の癖だ。
　まずは朝、日が出てきた頃に起きて歯を磨きすぐに母親が用意した朝食を取った。
　食事はいつもの味だった、変化はなくこれは胸が熱い理由ではないと思った。
　次に着替えて学校に向かった、俺は今高校3年生で受験を控えている、その日はいつも通り進路について何も考えておらず今日の教科は特別嫌なものはないな、等と考えていた。いつも通りだ、これも違うと思った。
　それから学校もいつも通り授業は適当に受けて友達とは放課中ばか騒ぎをして教師に叱られた。特に変化もなくいつも通りだ。これも違う。