ありすゲーム

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 スマホと懐中時計を握り締め、焦りと恐怖に急き立てられる。  少しでも安全と思える場所――ひとりかくれんぼで潜むつもりだったクローゼット――に逃げ込もうとした私は、飲み込まれるように。  何もない虚空に落ちていった。
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