■サイト版あとがき■

3/4
前へ
/244ページ
次へ
最後までお読みくださり本当にありがとうございました。自分にとってこの作品は、かつて経験したこと(1割)、かつて経験したかったこと(こちらが9割)をぎゅっと凝縮した、思い入れのある世界です。高校時代は実際に弓道をしていました。先輩たちの代のときには選手として東海大会まで連れて行っていただきましたが、その後は幾度もの挫折も味わっています。もどかしくやるせない思いもたくさん経験しました。でも、そんな過去さえも、今振り返ってみるとかけがえのない思い出になっています。それほどまでに当時はがむしゃらな日々を送っていたのでしょう。 人生うまくいくことばかりではなく、失敗や後悔も多いです。でも、諦めずに挑み続けた時間は、いつかかけがえのないものになる。そんなメッセージをこのお話にこめました。だからこそ直球勝負で、ファンタジー要素も、闘病も死も出てこない、あくまで日常そのものを描いています。(まあ、マリア先輩だけはアニメ的なキャラ付けですが。しかも改稿作業中マリア先輩への思い入れが強くなりすぎて出番がどんどん増えてしまいました。エピローグまでマリア先輩の未来ですし(笑))この作品の刊行によってたくさんの方と新しくつながることができました。書店員さんとも、高校の先輩方とも、地元の方とも、そして読者のみなさまとも。この出会いに心より感謝しています。本当に本当にありがとうございました。
/244ページ

最初のコメントを投稿しよう!

274人が本棚に入れています
本棚に追加