EP01:朝陽の場合

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携帯の目覚ましで起きる朝。 カーテンの隙間から零れるヒカリは隣の彼を指していた。 あと何分で出勤時間? 言葉に出さなくても毎日思う。 起きざまにコーヒーをセットし、朝ご飯とお弁当を作る。 面倒くさい。作りたくない。 そんな事言えたら楽だろうけど、食費がかさむのは嫌。 うん、作った方が安い。 そう思い込む様に冷蔵庫から食材を出し、調理を始める。 調理中でも携帯が気になる。 少しだけ気になるあのカレから何かこないか。。。 来るはずも無いのに。 朝陽から送ったメッセにはきちんと返信をくれるが、 カレから先には来ない。 こんなに待ってる朝陽が居るのに。 そりゃ朝陽は人の奥さんだから。 わかっていても期待してしまう。 そう、不倫をしたいわけではない。 ただ、恋に憧れているだけなんだ。
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