1人が本棚に入れています
本棚に追加
コーヒーが落ちる音とともに煙草に火をつける。
女なんだから煙草やめなよと言われるが、辞める気なんて
さらさら無い。
キスの時、嫌われるよと言い放つ女なんて、好きにしたらいいんだ。
他の女と同じようにされたくない。だから。
このままでいい。
そんな事を考えながら朝食もお弁当も出来上がる。
あとは身支度したら出勤だ。
でも、用意してる間もカレから連絡は来ない。
こんなに朝陽が待ってるなんて知らないわけだが、一言、
おはよう
それだけでも欲しい。
待ってるんだよ、アタシは。
来ない連絡にイジイジして、ガッカリして、モヤモヤして。
人の奥さんになってから初めてかもしれない。
そりゃ、独身貴族の時は独身だからこそ出来た。
でも、今は【人妻】と呼ばれる種族。
それが良くてなったはずだけど、出会いなんてわからないもんだ。
彼が一番なのは変わらない、でも、ときめく気持ちは止められない。
最初のコメントを投稿しよう!