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「ごめん...。イジワルするつもりはなくて...。いやイジワルだったんだけど...。」
涼は、こんなふうに泣くとは思ってもなかったので、焦りすぎて、言いたい事がまとまらず、矛盾を言いながらアワアワしていた。
「僕のことっ!き...らい、なんだね...。
ご...めんね。こんな事にいつも付き合わせてっ。うぅ。も。帰って、いいよ...。抜い..ってくれてありがとっ...。」
晴翔は泣きながら、涼に謝った。
もう僕は涼に嫌われてたのか...。上目遣いとか馬鹿なことしたな...。早く彼氏作りに、涼を忘れるため引越しとかしなきゃ...。
晴翔は悲しさが溢れるばかりで涙が止まらず暗い気持ちになっていた。
「え!ちっ。違う!違うよ!」
涼は、もうここで告白してしまう方がいいのではと考えた。
振られてもいい。
でもせめて友達のままでもいいからそばにいさせてほしい!!
そんな気持ちが押し寄せてきていた。
「何がっ...。何がっ!違うんだよ!」
晴翔は泣きながら涼を見つめていた。
「はる...。ごめん。今日さ、本当は...。デートに誘って、家に帰ってきたらはるに告白しようと思ってたんだ...。」
涼は、すごく悲しい顔をしながら、今日思ってたことを口に出してみた。
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