70人が本棚に入れています
本棚に追加
当たり前だろっ。
「俺でも、か。」
和樹が?
俺のことを?。
衝撃で。
まるで、他人事のように。
好きだ。
その言葉が、聞こえてくる。
「よく、考えろって、言ったよな。
俺が、雄大といるほうが、楽しかった。
そう言ったとき。」
それは、再会した日。
「ずっと、考えてた。
雄大、とのこと。」
じっと、俺を見つめたまま。
しぼりだすような、声で。
「俺は、ずっとお前が好きだった。
高校生の、時から。
これからも。
だから、お前以外、誰もいらない。」
「雄大っ。」
訳が分からないまま、俺は、その場を逃げ出した。
本気で追いかければ、追いついたと思う。
でも。
和樹は、それをしなかった。
最初のコメントを投稿しよう!