発露

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当たり前だろっ。 「俺でも、か。」 和樹が? 俺のことを?。 衝撃で。 まるで、他人事のように。 好きだ。 その言葉が、聞こえてくる。 「よく、考えろって、言ったよな。 俺が、雄大といるほうが、楽しかった。 そう言ったとき。」 それは、再会した日。 「ずっと、考えてた。 雄大、とのこと。」 じっと、俺を見つめたまま。 しぼりだすような、声で。 「俺は、ずっとお前が好きだった。 高校生の、時から。 これからも。 だから、お前以外、誰もいらない。」 「雄大っ。」 訳が分からないまま、俺は、その場を逃げ出した。 本気で追いかければ、追いついたと思う。 でも。 和樹は、それをしなかった。
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