父と母

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翌日お通夜となり、その翌日が葬儀となった。 葬儀では、母の遺体を火葬するが、お棺の中に思い出の家族の写真と母の携帯電話を入れようと考えた。 携帯電話は、母が大切にしていて、これで僕や妻、孫と会話するのを楽しみにしていたからだ。 しかし葬儀屋さんから、 「燃えにくいものは、お棺の中に入れられないのです。」 と言われ、仕方なく携帯電話の代わりに、僕が書いた携帯電話の操作手順のメモを入れた。 火葬を終えて骨壺に母の骨を納めて、葬儀を無事終えた。 49日の日に納骨を行うが、僕は諦めきれずに、母の骨壺の中に母の携帯電話を入れて納骨した。 僕は、父と母が天国で再会できているといいなぁと考えていた。
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