もう一度、木曜日へ。

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「あの……」 下校中、突然後ろから声をかけられた。 今日は木曜日なので、明日が中間テスト最終日となる。 私は、片耳にイヤホンをしながらテキストを眺め歩いていた。明日の一限目は英語だ。英単語に向けられていた意識は、後ろの声の主に持っていかれた。 ここで後ろにいたのが彼だったら恋が始まっていたかもしれないが、そこにいたのは彼ではなくて知らないおじさんだった。
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