もう一度、木曜日へ。

6/11
前へ
/14ページ
次へ
「今日、告白するよ」 「……はい?」 声が思わず裏返った。 「……誰が?」 「田中くんが」 「……誰に?」 「理沙ちゃんに」 「私……? いや、ないでしょ??」 「で、このままいくと、君たち結婚します」 ……!? 「ケッ、コン……? いやいや、またまた……」 「神様が言うんだ。間違いない」 えええ……いや…… ないないない……!! 田中くんが私のことを……!? あり得ないでしょ……?? 田中くんが私のことなんて…… 田中くんが……私のこと……?? 田中くんが……?? ……ふへへへ 私はおじさんのことを疑いつつも、頬が緩んでしまった。それを見ておじさんもにやにやしていた。 私はぎくりとして、急いで引き締めた顔を作った。本当に引き締めた顔になっていたかは分からないけど……
/14ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加