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「まず、彼は全く家事を手伝わない。家のことはすべて君任せだ」
「はぁ……そうですか……」
「そのくせ、文句を言ってくる。料理の味が薄いだの、掃除がいつも雑だの……」
「はぁ……」
「毎日そういうつまらないことで、君と口喧嘩するようになる。あと、自分からは絶対折れない」
「ふーん……」
私は次の神様の言葉を待った。
しかし、神様は参ったかと言わんばかりに私を見つめている。
「えっと……それから?」
「えっ、それから……?」
えっ、逆にそれだけですか……?
神様は、腕組みして考えた。
しばらくすると、何か思い浮かんだように、神様は顔をぱっと明るくした。そして、大真面目に言った。
「それから! 『ありがとう』って自分から言えない……!」
それを聞いて、私はキョトンとした。
それから、思わず笑ってしまった。
そんな私を見た神様は、もっとキョトンとしているようだった。
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