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あのカーナビ、やっぱり使えるんだ……。
当たり前のことではあるのだが、友一はショックを受けていた。
「友一? どうした?」
良太に声をかけられ、ハッと我に返る。
「なんか顔色悪いけど、大丈夫か? 友一」
「え? ……あ、うん。大丈夫」
友一は良太に向かってなんとか笑顔を作ってみせる。
渡り廊下にいる友一の存在に気づくことなく、剣上の車は女性を助手席に乗せ、カーナビに従って、学校を出て行ってしまった。
友一の不安な心を置き去りにして……。
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