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「友、大丈夫か?」
「ん。平気。良太っていう親友を失くしちゃったのは辛いけど、しかたないよ」
二人きりになった教室で、剣上と友一は寄り添ったままでいた。
「……なんか、妬けるよ、オレは」
剣上が友一の肩を抱いたまま、ぽつんと呟く。
「え?」
きょとんとする友一。
「友が村上のことをとても大切に思っているからさ」
「親友として、だよ」
「それでもだよ」
剣上はそう言うと、友一の唇にそっとキスをした。
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