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気分屋で女子社員に感情任せに振る舞う彼女は、美亜に対してそれが顕著に出る。
うちの部署には彼女より勤続年数の長い人はおらず、部長ですら見て見ぬふり。
どうにかしてあげたいと思うけど、女のイザコザに後輩で男の俺が入って良くなることはないとわかっているから、口出し出来ない。
俺が出来ることいえば、ヒステリーにならないように、大袈裟に誉めたりしてちょっと機嫌取るくらいなもんだ。
……って、俺は何様なんだよ。
抜けたような笑みが零れる。
きっと美亜は、俺にそんなのは求めてない。
どうにかしてあげたい、なんて、思い上がりもいいとこだ。
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