scene.4

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 先に寝室に入り服を着替え、リビングに戻ってテレビを点けた時、携帯が鳴った。  それは美亜からで、初めて美亜からかかってきた電話に少し胸が浮き立つ。 『……陽?』  美亜は遠慮がちにも思える声で言う。 「お疲れ」 『急にごめん。今、大丈夫?』 「うん、どうかした?」  ビールを取りにキッチンに向かう。 『ちょっと聞きたいことあって』 「なに?」 『えっと……片岡さんのことなんだけど。陽と片岡さんって、同じ高校だったの?』  プルタブを引こうとして、その指が止まる。 「片岡って、片岡健太?」 『うん』
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