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「ちょっ……」
ヒールが傾き一段低くなった美亜の腰を、落ちないように抱き寄せた。
もう片方の手をドアに付き、体で美亜をそのドアに押し付けて、逃げ道をなくす。
美亜の足の間に割り入れた片足に、彼女の熱と素肌の感触が伝わり、劣情が湧き出てくる。
「は、るっ、待っ……、ん……っ」
唇と唇の僅かな隙間、吐息混じりに出される声が、余計に気持ちを煽る。
抉(こ)じ開けるようにしたキスは、身体中に熱を集めてくる。
彼女に触れて、奥で渦巻く感情が表に出てき始めた。
それはあっという間に、全身へ広がっていく。
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