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美亜はちゃんと俺を見てる?
それとも、誰か他の奴を見てる?
揺れる赤茶がかった飴色の目を見つめてみても、わからない。
嫉妬。
独占欲。
熱に浮かされたような頭の中、今の自分に対しての単語が浮かんでは消える。
どれも、彼氏でもない俺が、持っていいはずのない感情。
戸惑いを浮かべた表情の美亜を、もう一度抱き寄せた。
その折れそうな華奢な感触に、罪悪感に似た後ろめたいような気持ちが溢れた。
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