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“避けられている”。
薄々わかってはいたけど。
「……決定的だよな」
「なにが?」
「なんでもない。ごめん」
端が焦げ始めた肉を木本の皿に入れる。
火を弱めようとテーブルの横を覗き込むと、木本が追い掛けるように言葉を投げてきた。
「陽ちゃん、さっきからどしたー?」
「その呼び方キモい」
「まーそー言わず。お兄さんに言ってみ?」
椅子に座り直し深くもたれた俺に、ほれほれ、と木本が言う。
こんな情けないこと言える訳ないっつーの。
盛って嫌われました、なんて。
それが原因じゃないかもしれないけど。
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